6.3 ネットワーク型の公開
近年、インターネットを経由した映像や音楽の提供サービスが盛んになってきました。今後は立体映像コンテンツにおいても、ネットワークを介した公開機会が増加することが予想されます。これを、ネットワーク型の公開と定義します。
さて、ネットワーク型の公開における課題として、観察する人の立体ディスプレイの方式に応じたコンテンツの表示があげられます。特定の方式に限定して公開することも可能ですが、観察可能な人の数も限定してしまいます。この問題を解決するには、方式毎にコンテンツを用意することも考えられますが、左右の映像ソースを、ディスプレイ方式毎にコンバートして表示することが効率的です。
拙著では、立体映像のネットワーク型の公開用ソフトウェアとして、「DepthCharge」をバンドルしています。DepthChargeは、米
VRex社により開発されたソフトウェアであり、1つのコンテンツをさまざまな方式で表示することが可能です。DepthChargeとウェブブラウザを用いて立体映像を観察するサンプルも、拙著に収録されています。また筆者らは、2000年12月31日から1年間、内閣総理大臣官房により開催された「インターネット博覧会(インパク)」の特定テーマパビリオンにおいて、おそらくは日本初の立体映像のストリーミング配信を、DepthChargeを用いて行いました。